プライベートな話はほとんどしなかったせいか
彼女は僕が結婚していることを知らなかったらしい・・・
それを聞いた時
いつもの明るい笑顔が一瞬凍ったように見えた。
やがて何事もなかったかのように彼女は言った・・
”ユウキさん結婚してるようには見えなかったな、何か生活感ないし・・”
努めて明るい声を出そうとして、やや失敗している彼女の目は少し潤んでいた。
ぼくは見てはいけないものを見たような気がして、そっと目を逸らした。
鈍感なぼくにでも何かを感じさせるくらい、明らかに彼女のテンションは下がっていた。

僕は、あの時の言葉を思い出していた
”ユウキが結婚してるなんて知らなかった!!”
知らないままで上手く別れるつもりだった。
いつもそうしてた。

「俺のことなんか忘れて」
なんてセリフ何度言ったかわからない。何も感じなかった。
みんなそんなもんだろって思ってた。
いざ自分の番になってみて
初めて
そんな簡単なもんじゃないってことを知った。

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