この気持ち伝えてもいいですか?
2003年2月17日とにかくぼくは、感情を抜きにしても彼女のデザインを気に入ったことを伝えたかった。
伝えるわけにはいかない様々な思いの、せめてもの代わりに。
いや、そんな言い訳する必要もないか・・。
ただ、きっと彼女と話したかった。ただ純粋に。
純粋だったら何してもいいのか?と相変わらず役立たずの理性は最後の抵抗を試みたけど。電話くらいいいだろう、と思ってることは明らかだった。さすがぼくと長年付き合ってただけのことはある。ぼくに忠告する余力があるなら、このドキドキを沈めてくれと、理性のヤツに言ってやりたかった。
「これ君がデザインしたの?」
僕は照れながら言った。
何故だか頬のあたりがカーッと熱くなった。
いつも思うんだけど、誰かに真実を伝えたい時に限って
言葉って嘘くさくなる。
思ってもいないことなら、もっと上手に本当の気持ちの様に伝えられるのに。
「うん・・」
彼女も照れて笑っていた。
彼女が受話器の向こうで浮かべてるであろう笑顔は、すぐに想像することができた。
思い出はいつまでも忘れないけど。
輪郭は、ぼやけて滲んでいく。
あの子を好きだった気持ちはきっと一生忘れないけど。
顔や
仕草や
声や
匂い
色んなことが溶けて透き通っていくような気がした。
伝えるわけにはいかない様々な思いの、せめてもの代わりに。
いや、そんな言い訳する必要もないか・・。
ただ、きっと彼女と話したかった。ただ純粋に。
純粋だったら何してもいいのか?と相変わらず役立たずの理性は最後の抵抗を試みたけど。電話くらいいいだろう、と思ってることは明らかだった。さすがぼくと長年付き合ってただけのことはある。ぼくに忠告する余力があるなら、このドキドキを沈めてくれと、理性のヤツに言ってやりたかった。
「これ君がデザインしたの?」
僕は照れながら言った。
何故だか頬のあたりがカーッと熱くなった。
いつも思うんだけど、誰かに真実を伝えたい時に限って
言葉って嘘くさくなる。
思ってもいないことなら、もっと上手に本当の気持ちの様に伝えられるのに。
「うん・・」
彼女も照れて笑っていた。
彼女が受話器の向こうで浮かべてるであろう笑顔は、すぐに想像することができた。
思い出はいつまでも忘れないけど。
輪郭は、ぼやけて滲んでいく。
あの子を好きだった気持ちはきっと一生忘れないけど。
顔や
仕草や
声や
匂い
色んなことが溶けて透き通っていくような気がした。
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