初めての電話

2003年2月13日
特に修正箇所はなかったけど、僕は彼女に電話を入れることを決意した。
理性っていうのは、いつも肝心な時に役立たずだ。
だからと言って感情のままに行動できるほど若くもないはずだけど。
残念ながら、ぼくの理性は一向に仕事をするつもりはないらしく、どうしようもなくウキウキしてくる感情を抑えることはできそうにもなかった。
初めてあの子に電話をかけた時のように・・
いくら彼女に惹かれてるとはいえ、ぼくの心の中にはまだ、あの子がいる。
忘れたと思っても、相変わらずぼくの心の中で話相手になってくれるのは、あの子だった。
眠れない夜、ぼくの隣で顔を寄せて、仕事の合間、ぼくの前でほおづえをついて、湯船の中、ぼくの腕に抱えられて座っているあの子が。
何も変わってないとでも言うように、ぼくに話しかけてくれた。
でも全ては変わってしまった。
悲しいけど、それが現実だ。

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